現役看護師のてんちゃんです!
私は、2015年の春に『鼻中隔湾曲症』の手術を受けました。
鼻中隔湾曲症のついて知りたい方は、こちらの記事をご参照ください▼
今回は、実際に私が受けた『鼻中隔湾曲症』の手術体験談【③術直後〜退院まで】を記していきます。
『鼻中隔湾曲症』の手術を受ける方や、手術を受けるか迷われている方は、ぜひ参考にしてください。
今回の内容は、鼻中隔湾曲症手術の中で最もつらかった時の体験談になります。
痛い話が苦手な方は、注意してくださいね!
鼻中隔湾曲症手術*術直後*
手術が終わると、ストレッチャーで病室のベッドへ運ばれます。
麻酔から覚醒したと言っても、まだ意識は朦朧としていました。
なんとなく鼻のあたりが重たくて、鈍い痛みがあるような変な感覚でした。
手術をした日は、食事を食べることができません。
今までに味わったことのない重だるい感じがあり、ただひたすら横になっていました。
術直後で1番つらかったのは、眠れないことでした…。
寝ようとしても、鼻から口の中へ血がだらだらとおりてきます。
その度に、ティッシュに血を吐き出すということをしていました。
血を飲み込んでしまうと気持ちが悪くなるので、吐き出すように気をつけて下さいね!
さらに、鼻のなかに止血用のガーゼを10枚ほどぎっしりと詰められているので、完全に鼻が閉塞しています。
今までの鼻づまり具合とは比べ物にならないくらいの圧迫感です。
鼻から空気がまったく抜けていかないので、唾を飲み込むのも苦しかったです。
鼻をしっかりつまんで、完全に閉塞させた状態で水を飲んでみてください!
術後の息苦しさを疑似体験できます。
実際は、鼻の奥の方までガーゼが詰まっているのでもっと苦しいです。
話を戻しまして…
鼻が閉塞しているということは、1度たりとも鼻で呼吸ができないということです。
つまり、常に口呼吸をすることになります。
病院の空気は特に乾燥していますので、喉がカラッカラになります。
▲このような、加湿機能付きマスクがあると良いです!(立体タイプがおすすめ)
口の中に血がおりて来ては吐き出して、喉が乾けば喉を潤して。
10分おきくらいに起き上がっていたので、夜はほとんど眠れませんでした。
身体はしんどいのに眠れないという、生き地獄のような日でした。
鼻中隔湾曲症手術*手術翌日以降*
翌日の朝から、食事が提供されました。
しかし、相変わらず鼻の圧迫感が強くて食欲がわきませんでした。
鼻が使えないので、食事の味もしないし飲み込みにくい。
あまりにも食べられなかったので、高カロリージュース(メイバランス)を出してもらうようにしました。(病院により提供される内容は違いますが、看護師に言えば食事内容を変更してもらえます)
メイバランスは、1本(125ml)で200kcalもあり、栄養素のバランスも良いサポート飲料です♪
風邪の時など、食欲がない時に飲むことがおすすめですよ!
睡眠の方はどうなったかというと、睡眠導入剤を使うことでなんとか眠れるようになりました!
(爆睡とまではいきませんが、2時間程度は続けて眠れるようになりました。)
睡眠導入剤は眠りに入る部分を手伝ってくれる薬なので、量と飲むタイミングを守れば「朝方まで眠い…」なんてことにはなりません。
手術をした日の夜は、安全のため睡眠導入剤は飲めませんので注意してください!
鼻中隔湾曲症手術*恐怖のガーゼ抜き*
私が鼻中隔湾曲症の手術を受ける前、医師から言われていたことがあります。
「ガーゼを抜く時が一番痛いよ。」
「血で固まったガーゼを1本ずつ抜くからね。」
術後に鼻のガーゼを抜くのは痛いと、さんざん脅されていました。
そんな風に言われたら、誰だって怖くなってしまいますよね。
「早くガーゼを抜いて鼻から息を吸いたい」気持ちと、「ガーゼ抜きしたくない!」気持ちで葛藤していました。
そして、手術をしてから3日後。
いよいよガーゼを抜く時がやってきました。
ガーゼ抜きの実際
私は手術前に、「ガーゼ抜きをする際は麻酔をかけて欲しい」とお願いしていました。
当時はまったくの素人だったので何の薬を使用したのかは覚えていませんが、静脈から薬を入れてもらった後、すぐに意識がふわふわとしました。
不安な方は、あらかじめ医師に相談しておくと良いと思います!
想像よりも薬が効きすぎた様子で、ものすごい酔っ払い状態のような感じになってしまいました(笑)
いよいよ、ガーゼを1枚1枚抜いていきます。
ドキドキ…
なんと、薬のおかげでしょうか!!
確かにガーゼを引っ張る感じはあったし、多少痛みもあったのですが、想像の1/10程度の痛みでした。
これは、できるものなら薬の投与をお願いするべきだと思いました!
地獄から天国へ!空気が痛いほど快適な鼻通り
ようやくガーゼ抜きが終わりました。
鼻から息をひと吸い…
スゥ…
!!??痛い!!??
久しぶりに外気を吸い込んだ鼻の粘膜は、冷たい空気による刺激が”痛み”のように感じました。
そして同時に、”匂い”を感じ取りました。
解放感と感動が、一気に押し寄せて来ました。
感じ取れる”匂い”全てを嬉しく感じたのを覚えています。
この夜は、久しぶりにぐっすりと眠れたのでした。
久しぶりに鼻から空気を吸えた瞬間の感動は、今でも覚えています♪
鼻中隔湾曲症手術*退院に向けて*
ガーゼを抜いた後も鼻の粘膜が乾燥しないように、鼻の入り口の部分に”綿球”(綿を丸めたもの)を入れる必要があります。
そのため、鼻から息が吸えるようになったと言っても、綿球の隙間からの空気しか吸えません。笑
圧迫感は段違いに良くなったものの、まだまだ完璧な状態ではありません。
そして、鼻の粘膜の乾燥を防ぐ為にも、吸入が開始になりました。
耳鼻科で良くある、薬液を霧状にして吸う治療のことです。
せっかく鼻から息を吸えるようになったのに綿球を入れておかなければならず、もどかしい気持ちでいっぱいでした!
そんな生活を続けて、入院から1週間が経過しました。
幸い、傷口からの再出血もなく、予定通りの退院となりました。
もちろん、綿球はつけたままの退院です!笑
マスクをつけて、綿球を隠して退院しました。
【鼻中隔湾曲症手術*術直後〜退院*】まとめ
今回は、手術を受けてから退院するまでの体験談を書きました。
- 術後はとにかくしんどい!
- 箱ティッシュはたくさん必要!
- 痛みに弱い方は、ガーゼ抜きの際に薬を使用してもらう!
ぜひこの3点を、よーく覚えておいてくださいね♪
次回は、退院後の制限や現在の鼻どおりについて書きますよ!
最後までお読みいただき、ありがとうございました♪