【市販の鼻炎スプレーは危険!?】鼻づまりが悪化する”落とし穴”

市販の鼻炎スプレー・点鼻薬は危険!?
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看護師のてんちゃんです♪

あなたは、市販の鼻炎スプレー(ナザールスプレーなど)を使用したことがありますか?

鼻がつまって息苦しい時に鼻にプシュッと噴霧すると、鼻の通りが良くなるお薬です。

使ったことがある方はわかると思うのですが、一度使ったら手放せなくなる魅力的な商品ですよね。

このスプレーを使用した後は、息が十分に吸えて勉強や仕事に集中できます!

こんなに画期的な商品なのですが、実は、医師からは使用禁止令が出ます。

あの薬、とっても良く効くから毎日使っているよ〜♪

なーんて方は、要注意!!

市販の鼻炎スプレーを使うことで、鼻づまりの状況はさらに悪化していく可能性があります


『年中鼻の通りが良くなくて、息苦しい…』という方は、もしかしたら鼻中隔湾曲症かもしれません。


今回は、市販の鼻炎スプレーがなぜあんなにも効くのか、そして、何が危険なのかをわかりやすく説明していきます。

この記事でわかること
  • 市販の鼻炎スプレーの効果・効能
  • 市販の鼻炎スプレーが危険な理由
  • 処方される点鼻薬と市販のスプレーの違い

私も、『鼻中隔湾曲症の手術』を受ける前は市販の鼻炎スプレーを毎日使っていました。

手術の体験談はこちらに書いていますので、参考にしてください♪

市販の鼻炎スプレーの効能と使い方

炎スプレーの効能と使い方

市販の鼻炎スプレーとは、鼻づまりや鼻水を和らげるためのスプレータイプの薬です。

市販の鼻炎スプレーの効能

アレルギー性鼻炎,鼻づまり,鼻水(鼻汁過多),くしゃみ,頭重感

市販の鼻炎スプレーの使い方

ストローのような先端を片方の鼻の穴に入れ、鼻から息を吸いながらポンプを押して薬剤を噴霧する。

ドラッグストアで簡単に購入できて、使い方もわかりやすいので、誰もが手を出しやすいお薬になります。

市販の鼻炎スプレーが危険な理由

市販の鼻炎スプレーが危険な理由

市販の鼻炎スプレーがよくない理由は、大きく分けて2つあります。

市販の鼻炎スプレーがよくない理由
  • 市販のスプレーを使い続けると、身体に『耐性』ができてしまうから
  • 根本の治療にはならず、その場しのぎの対症療法だから

上の2つの理由を踏まえて、市販の鼻炎スプレーがどのように効果を発揮しているのかを最初に説明していきますね♪

市販の鼻炎スプレーの作用機序

市販の鼻炎スプレーは、鼻の血管を収縮させて粘膜の腫れをとっています。

血管を収縮…?粘膜の腫れ…?どういうことかわからない。

わかりやすいように説明するので、安心してくださいね♪

まずは下の画像をご覧ください!

【鼻づまり】鼻の血管が拡張(広がっている)しているため、粘膜が膨らんでいる
鼻の血管が拡張している(広がっている)ため、粘膜が腫れている
鼻の血管が収縮している(細くなっている)ため、粘膜が腫れていない

一見すると同じ画像に見えますが、よーく見ると”血管の太さ”が違いますね。

血管の太さが太いと、その分”粘膜”も分厚くなります。

反対に、血管が細ければ粘膜は薄くなるのです。

粘膜が薄くなれば空気の通り道は広くなり、鼻づまりが解消されるという仕掛けになっています。

市販の鼻炎スプレーの作用

市販の鼻炎スプレーは、鼻の粘膜を上の画像の状態から下の状態へ変化させることで鼻通りをよくしているんですね!

市販の鼻炎スプレーは危険!一度使うと抜け出せない”魔の無限ループ”

市販の鼻炎スプレーが、どのように効果を発揮しているのかは理解できましたね♪

では、粘膜の腫れを抑えて鼻通りを良くすることの何が危険なのでしょうか?

まずは下の画像をご覧ください。

市販の鼻炎スプレーは危険!一度使うと抜け出せない魔の無限ループ

①鼻がつまって、②市販の鼻炎スプレーを使用し、③身体に耐性ができて薬が効かなくなる→また鼻がつまる。

このように、”魔の無限ループ”を延々と続けて行くことになるのです。

こうなってしまったら、自力で市販の点鼻薬を手放すことはとても難しくなります。

実際に、私もこの無限ループに陥ってしまいました…。

市販の鼻炎スプレーを使うたびに、状況はどんどんと悪化していきます。

最後には薬が効かなくなって、鼻から息が吸えない状態になってしまうのです。

鼻づまりに悩んでいるのなら、早めに病院を受診することをおすすめします!

市販の鼻炎スプレーは治療ではなく、”症状の緩和”をしているだけになります。

根本的な原因を突き止めて治していかないと、いつまでも鼻づまりに悩まされる日が続いてしまいますよ!

病院で処方される点鼻薬と市販の鼻炎スプレーの違い

病院で処方される点鼻薬と市販の鼻炎スプレーの違い

 私が耳鼻科へ行った時、市販の点鼻薬は使用禁止令が出ましたが、病院から処方される点鼻薬を手渡されました。

鼻の中にプシュッとするのは同じなのに、なぜ処方される点鼻薬は使用しても良いのでしょうか?

処方される点鼻薬の中には”ステロイド”が配合されています。

ステロイドは強い成分だって聞いたことがあるけど、大丈夫なの?

ステロイドは、実は私たちの身体の中でも作り出されている物質です。

身体の”副腎ふくじん”という部分で作られているホルモンで、炎症を抑える作用があります。

つまり、処方される点鼻薬は、粘膜の炎症を抑えて鼻づまりを治していくのです。

処方される点鼻薬と市販の鼻炎スプレーの違い

【処方される点鼻薬】…鼻の炎症を抑え、粘膜の腫れを治して鼻通りを良くする。

【市販の鼻炎スプレー】一時的に血管を収縮させて粘膜の腫れを抑え、鼻通りを良くする。

処方される点鼻薬と市販の鼻炎スプレーでは、作用の仕方が全然違うんですね。

ちなみに、点鼻薬をプシュッとした直後の効き目は”市販の鼻炎スプレー”の方があります。

処方される点鼻薬は、ゆーっくり炎症を鎮めていくので、効果が出るまでに時間がかかります。

処方される点鼻薬を使用してもすぐに鼻通りが改善するわけではないので、私は治療をしているのに前よりも鼻通りの悪い生活を送ることになってしまいました…。

  • いつになったら鼻の通りが良くなるのか・・・!
  • 今すぐにでも、鼻の通りを良くしたい・・・!
  • 根本的に治したい・・・!

このように思った私は、『鼻中隔湾曲症』の手術を受けることにしました。

詳しくはこちらの記事をご覧ください。

【市販の鼻炎スプレーは危険!?】まとめ

今回は、市販の鼻炎スプレーの危険性についてまとめました。

再度、重要なポイントを確認しておきましょう!

今回の重要ポイントまとめ
  • 市販の鼻炎スプレーを使い続けると、身体に耐性ができてしまう
  • 市販の鼻炎スプレーは、その場しのぎであり治療ではない
  • 早めに病院を受診して、粘膜の炎症を鎮めたほうが良い

鼻づまりを根本的に治されたい方や、市販の点鼻薬を使い続けている方はぜひ一度、耳鼻科を受診してみてください!

最後までお読みいただきありがとうございました♪

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