便秘とは無縁の快便生活を送っている、看護師のてんちゃんです♪
みなさんは、”お通じ”毎日出ていますか?
- お通じが数日間ない時がある
- 便が残っている感じがする
- お腹がスッキリしない
そんな方は“便秘”かもしれません!
便秘は身体に悪影響をもたらしますので、早急に対処が必要です。
今回は、快便のために私が実際に行っている”5つの方法”を紹介していきます♪
冬は便秘になりやすい!
便秘に季節なんて関係あるの?と、疑問に思われる方もいらっしゃるでしょう。
実は、季節と便秘は直接的ではなく間接的に関係があるのです。
なぜ冬は便秘になりやすいのか、その理由を3つ箇条書きでまとめました。
- 水分摂取量の減少
- 腸ぜん動運動の低下
- 生活リズムの乱れ
それぞれの項目について、わかりやすく説明していきます!
水分摂取量の減少
夏は気温が暑く汗をかくため、自然と喉の渇きを感じて水分をたくさん摂るかと思います。
しかし、冬はどうでしょうか?
寒くて汗もかきにくいため、喉が乾きにくいですよね。
さらに、ひやっと冷たい飲み物はあまり口にしなくなります。
気がつかないうちに、冬の水分摂取量は夏よりも大幅に少なくなっているのです。
水分摂取量が少なくなると、便に含まれる水分量も少なくなります。
その結果、便は硬くなり排出しにくくなってしまうのです。
腸ぜん動運動の低下
腸ぜん動運動とは、“便を排出するための腸の動き”のことです。
腸ぜん動運動により、腸の中の便は出口(肛門)へと押し動かされます。
そのため、腸ぜん動運動が低下すると便を押し出す力が弱くなるので、便が出ない=便秘になってしまいます。
腸ぜん動運動が低下する原因は、運動不足や筋力の低下です。
寒い冬は、暖かい部屋でじーっとしていることが多くありませんか?
身体を動かさないと、腸も動いてはくれないのです。
生活リズムの乱れ
冬になると寒くて、朝起きるのにも一苦労です。
朝はギリギリの時間まで布団に入って、ゴロゴロしてしまう人も多いのではないでしょうか?
そうなると、十分にトイレの時間を作ることが難しくなります。
出先などでトイレを我慢する癖がついてしまうと、思うようにお通じが出なくなってしまいます。
さらに、お通じには”自律神経”も関係しているので、生活リズムが乱れると排便のコントロールも難しくなってしまうのです。
冬は便秘になりやすい理由がきちんとあるんですね!
でも、そもそも便秘はどのような状態を意味するのでしょうか?
次は”便秘の定義”を説明します♪
便秘の定義とは
普段からよく”便秘”という言葉を聞きますが、そもそも”便秘”とはどのような状態をいうのかご存知ですか?
便秘の定義は勘違いしている方も多いので、ここでしっかりと理解しておきましょう!
便秘の定義
慢性便秘症診療ガイドライン2017では、便秘とは「本来体外に排出すべき糞便を十分量かつ快適に排出できない状態」と定義されています。
つまり、毎日出ていない=便秘ではなく、2〜3日に1回のお通じであってもスッキリ快適に排便できていれば便秘とは言わないのです。
また、”便秘症”の診断基準は以下のようになっています。
1.「便秘症」の診断基準
以下の6項目のうち,2項目以上を満たす
a.排便の4分の1超の頻度で,強くいきむ必要がある.
b.排便の4分の1超の頻度で,兎糞状便または硬便(BSFSでタイプ1か2)である.
c.排便の4分の1超の頻度で,残便感を感じる.
d.排便の4分の1超の頻度で,直腸肛門の閉塞感や排便困難感がある.
e.排便の4分の1超の頻度で,用手的な排便介助が必要である(摘便・会陰部圧迫など).
f.自発的な排便回数が,週に3回未満である.
2.「慢性」の診断基準
6ヵ月以上前から症状があり,最近3ヵ月間は上記の基準を満たしていること.BSFS:ブリストル便形状スケール
慢性便秘症診療ガイドライン2017
毎日出ていないだけでは、便秘とは言わないんですね!
また、ひとくくりに”便秘”と言っていますが、実は便秘は4種類に分けられています。
次は、便秘の種類について説明していきます♪
便秘の種類とその原因
便秘は、機能性便秘と器質性便秘があり、機能性便秘はさらに3つに分けられています。
ひとつひとつ詳しく見ていきましょう!
弛緩性便秘
弛緩性便秘とは、運動不足や筋力低下により、便を押し出す力が弱くなってしまう状態のことです。
大腸の中に便が長い時間とどまるので、便の水分が過剰に吸収されて便が硬くなってしまいます。
なりやすい人:高齢者や女性など筋力が弱い人
痙攣性便秘
痙攣性便秘とは、大腸の過緊張により”腸ぜん動運動”が強くなりすぎてしまい、便を上手に運べなくなってしまう状態のことです。
なりやすい人:ストレスを抱えている人
直腸性便秘
直腸性便秘とは、便が直腸に到達しても排便反射が起こらず、直腸に便が停滞してしまう状態のことです。
なりやすい人:排便を我慢するクセのある人
器質性便秘
器質性便秘とは、病気などで大腸の通り道が狭くなったり閉塞してしまった状態のことです。
病気の例:イレウス(腸閉塞)、大腸がん、腸管癒着
器質性便秘の場合は、手術などの治療が必要になることがあります。
血便や激しい腹痛を伴う場合は、たかが便秘と思わずに病院へ行きましょう!
便秘による身体への影響
“便秘は良くない”とよく聞きますが、具体的にどんなことが身体に良くないのでしょうか?
肌荒れの原因になる
便秘は、腐った汚いものを長期間身体の中に溜め込んでいる状態です。
大腸に溜め込んでいる便からは有害物質が発生して、身体の中を循環します。
それらは、吹き出物としてお肌に現れるのです。
免疫力の低下
悪玉菌が増えて悪化した腸内環境では、”腸管免疫”という免疫機能が低下します。
そのため、感染症にかかりやすくなってしまうのです。
便が硬くなって腸が詰まってしまう
長時間大腸にとどまった便は、水分がなくなり硬くなっていきます。
自力で排便することが不可能になった場合、医師や看護師に掻き出してもらわなければなりません。
いぼ痔や切れ痔になる
硬くなった便を無理やり出そうとすると、いぼ痔や切れ痔になることがあります。
痔になると排便時に痛みが生じるようになるので、ますます便秘が悪化してしまいます。
便秘によるメリットはありません!
便秘にならないように心がけて生活するようにしましょう♪
便秘予防に効果的な5つの方法!
便秘によるデメリットはたくさんあることがわかりましたね。
ここでは、便秘を予防する5つの方法を紹介します!
ぜひ毎日の生活に取り入れてくださいね♪
水分を1日に1.5〜2リットル飲む
身体に入ってくる水分量が少ないと、便に含まれる水分量も少なくなります。
ふんわり柔らかい便にするために、こまめに水分を補給しましょう!
毎日同じ時間にトイレタイムを作る
- 朝起きた時
- 夕食を食べた後
など、毎日同じ時間帯に”トイレの時間”を作りましょう♪
毎日同じ時間にトイレへ行くことで、排便の習慣がつきやすくなります!
適度な運動・マッサージをする
腸の動きを促すために、毎日適度に運動することが大切です。
テレワークが増えた影響で、1日中家から1歩も出ないという方も多いのではないでしょうか?
毎日数十分、ウォーキングをするなどして身体を動かしましょう。
また、お腹を「の」の字にマッサージをすることも、腸ぜん動運動の促進に繋がります♪
極端なダイエットは避けて、良質な油を摂取する
良質な油を1日スプーン1杯ぶん摂取することで、お通じの通りがよくなります。
オリーブオイルやごま油などの植物性の油がおすすめです!
オリーブオイルは、”エキストラバージンオイル”を選ぶと良いでしょう。
整腸作用のある食品を摂取する
乳酸菌やオリゴ糖などを含む発酵食品を積極的に食べるようにしましょう♪
食品で毎日摂取することが難しい場合は、整腸剤に頼ることもおすすめです!
整腸剤には様々な種類があり、それぞれに含まれている菌の種類が違います。
例)ビフィズス菌、酪酸菌、乳酸菌など
その整腸剤が自分に合っているのかわからないなぁ。
自分の身体に合う整腸剤を飲まないと、下痢をしたりお腹が張ったりします!
市販されている整腸剤の種類について詳しく知りたい方はこちら▼
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【冬は便秘の季節!?】毎日スッキリ!快便を手に入れる5つの方法:まとめ
今回は、便秘にならないための5つの方法をご紹介しました。
再度、重要ポイントを確認しましょう!
身体にとって悪影響となる”便秘”。
便秘予防に効果的な方法を知って、身体の中も外もキレイな状態を目指しましょうね♪
最後までお読みいただきありがとうございました♪