特別室で1年半働いた経験がある、看護師のてんちゃんです♪
病院の”特別室”って聞いたことはありますか?
お金持ちとかVIPの人が入院するところだよね?
特別室は、1日3万円〜15万円ほどの部屋料金がかかる超高額病床です!
今回は、『特別室で働きたい!』と考えている看護師さんや学生さんに向けて、“特別室の実態”を紹介していきます♪
病院の特別室で働ける看護師はこんな人
病院の特別室で働けるのはどのような看護師なのでしょうか?
はっきりとした基準はありませんが、私が特別室で働いて感じたことを3つピックアップしました!
患者対応が丁寧な人
特別室は、1日3万円〜15万円ほどの部屋料金がかかる超高額病床です。
そのため、特別室に入院している患者さんは会社の社長や著名人などが多いです。
このような方々は、日頃からVIP対応されることに慣れています。
つまり、基本的な看護技術にプラスして、高いホスピタリティを求められるのです。
大きな声で、タメ口で、ガサツな人は特別室にはあまりふさわしくありません。
守秘義務を遵守できる人
どんな仕事に就いていても、守秘義務はありますよね。
特別室で働く看護師にも当然、守秘義務は発生します。
- どんな人が入院しているのか
- なんの病気で入院しているのか
- どんな話をしたのか
仕事上で知り得た内容は、家族にも話してはいけません。
話したくても話せない状況はかなりもどかしいものですが、同じ職場のスタッフとの情報共有にとどめておく必要があります。
清潔感のある人
特別室には、“綺麗な人が多い”イメージはありませんか?
そのイメージは当たっています。
しかし、目鼻立ちが整ったスタイルの良い看護師が多いという意味ではありません。
患者さんが気持ちよく入院生活を過ごせるよう、清潔感にはより一層気をつける必要があります。
私が特別室で働いているときも、清潔感があって綺麗で優しい看護師が多かったです!
スタイルはあまり関係ないと思いますが、超肥満体型のスタッフはいませんでした…。
特別室の看護師には、“自己管理能力”も求められると思います♪
特別室と一般病床の違い
特別室で働きたいと考えているのであれば、特別室と一般病床の違いを知っておく必要があります。
項目別に説明していきますね♪
1日あたりの部屋料金
特別室と一般病床では、1日にかかる部屋料金に違いがあります。
また、ひとくくりに特別室と一般病床で分けられるものではなく、それぞれの部屋タイプで料金は細かく分けられていることが多いです。
部屋料金の目安を簡単な表にしましたので、ご参照ください。
大部屋(一般病床) | 個室(一般病床) | 特別室 | |
---|---|---|---|
1日あたりの部屋料金 | 無料 | 10,000〜20,000円 | 数万〜150,000円 |
大部屋と特別室では数万円単位で料金に差が出るんだね!
病院によって設定されている料金は異なりますので、詳しくは各病院のHPで確認してくださいね♪
部屋の構造や見た目
一般病床と特別室のもっとも大きな違いは、部屋の構造や見た目にあります。
以下に、一般病床と特別室の違いを図と表にまとめましたので、ご参照ください。
部屋構造の違い | 一般病床(大部屋) | 特別室 |
---|---|---|
ベッド | 普通サイズ | 大きいサイズ |
トイレ | ない場合もある | ある |
洗面所 | ない場合もある | ある |
浴室 | ない | ある |
テレビ | イヤホン必須 | 自由に見れる |
キッチン | ない | ある |
家族がくつろげるスペース | ない | ある |
応接室 | ない | ある場合もある |
和室 | ない | ある場合もある |
*上記の図と表は”例”ですので、実際の部屋構造とは異なります。
一般病床の大部屋では、数人で1つの部屋に入院します。
プライバシーを守るものは“カーテン”だけです。
それに対し、特別病棟は1つの部屋に1人だけの入院になります。
さらに、部屋の広さも大きくてお見舞いに来た家族がくつろげるスペースまであるのです。
その他に、応接室や和室などがある部屋も存在します。
特別室では、ベッドやソファなどの質にもこだわっています。
絨毯が敷いてある部屋もあるので、病院ではなくホテルにいるような感覚になりますよ♪
看護師の仕事内容
特別室でも一般病床でも、看護師が行う主な仕事内容は”療養用の世話と診療の補助”であることに違いはありません。
しかし、患者さん1人にかけられる時間や対応する内容に違いがあります。
この部分は、人によって合う合わないがはっきりと分かれますので、しっかりと目を通してください!
看護師1人あたりの受け持ち患者数
特別室では2人の看護師で患者さんを受け持つこともありますが、平均すると1人の看護師につき3〜5人程度の患者さんを担当します。
一般病床では、2〜3倍の人数の患者さんを受け持つこともありますよね?
それに比べると担当する患者数は圧倒的に少ないので、患者さん1人1人の訴えにたっぷりと時間を割くことができます。
患者さんの要望には基本的にNOと言わない
特別室では、一般病床ではできないようなことも対応しなければなりません。
- 毎日湯船に浸かりたい
- 毎日2回は散歩をしたい
- 部屋で仕事の会議をしたい
- 空気清浄機が欲しい
- 毎日フルーツを剥いて欲しい
- 夫婦で同じ部屋に入院したい
など、患者さんの要望があれば医師に確認の上できる限り対応します。
患者さんがお手伝いさんを個人的に雇っている場合もありますが、そうでなければ看護師が行います。
看護とは呼べないような業務も含まれますので、「あれ、私って家政婦だっけ?」と思ってしまう瞬間もありました…。
もちろん要望内容によってはお断りすることもありますよ!
病室に入ることを禁止される看護師もいる
患者や家族とうまくコミュニケーションを取れなかったりミスをしたりすると、その患者さんの担当から外されることもあります。
入院歴が長かったり要望の細かい患者さんには特に多く、数人の看護師しか部屋に入ることができない場合もあるのです。
一般病床では担当を外されるなんてことはほとんどないと思うので、驚きますよね。
特別室で働くと有名人に会える?
病院の特別室と聞くと有名人が入院するイメージがありますが、実際はどうなのでしょうか?
地域によって異なるが有名人には会える
病院がある地域によって、入院される患者さんの職業などは異なります。
私が特別室で働いていた時には(細かいことは話せませんが)、政治家・スポーツ選手・芸能人・会社の社長さんが入院されていました。
普段の生活では関われないような方々の看護をするのでとても緊張しますが、良い経験になると思います。
有名な方にお会いできると、つい家族や友人に話したくなってしまいますが、絶対に口外してはいけません!
【看護師】病院の特別室は美人ばかり!?働けるのはどんな人?まとめ
今回は、病院の特別室について紹介しました。
再度、重要なポイントを確認しておきましょう!
“特別室で働くきたい!”と思う方は、今回のポイントを意識して行動するようにしてくださいね♪