現役看護師のてんちゃんです!
突然ですが、みなさん。
ちゃんと息、吸えていますか?
上記の症状に当てはまる方!
それ、『鼻中隔湾曲症』かもしれません…!!
今回は、鼻づまりの原因の一つとして考えられる『鼻中隔湾曲症』について説明していきます。
鼻づまりって、苦しいですよね…。
私は『鼻中隔湾曲症』の手術を受けたので、今は鼻どおりスースーで快適な毎日ですよ♪
鼻中隔湾曲症とは?
『鼻中隔湾曲症』とはどんな病気なのか
まず、鼻中隔とは鼻を左右に分けている軟骨のことです。
この「鼻中隔」は、完全に真っ直ぐであることは少なく、ほとんどの人が多少は曲がっています。
しかし、その湾曲の程度が強いと鼻の通り道を塞いでしまうので、鼻がつまって息苦しくなります。
鼻中隔が湾曲していても、息苦しさを感じなければ『鼻中隔湾曲症』とは診断されません。
鼻中隔湾曲症の症状
鼻中隔湾曲症の主な症状は以下の通りです。
- 鼻づまり
- 頻繁に鼻血が出る
鼻づまりの随伴症状として、以下のものが出現することもあります。
- 鼻呼吸ではなく口呼吸をしてしまう
- 就寝中にいびきをかく
- しっかり眠れず睡眠不足になる
- 頭痛が起きる
- 臭いがわかりにくくなる
鼻中隔が湾曲することで、鼻の通り道が狭くなり粘膜が敏感になって鼻血が出やすくなります。
鼻中隔湾曲症の手術をする前の私の生活
私が鼻づまりを自覚し始めたのは、中学生の頃。
音楽会に向けて歌の練習をしていた時のことです。
鼻が詰まってハミング(Hm〜というやつ)がしにくいなぁと思ったことが始まりでした。
そして、その鼻づまりは高校受験・大学受験などの人生における大きな戦いの最大の邪魔となっていきました。
鼻づまりがあることが当たり前の生活
鼻中隔湾曲症の手術をする前、私が毎日使用しているものがありました。
それは、鼻の通りをよくする市販の鼻炎スプレーです。
毎日、鼻づまりを感じた時にシュッと使っていました。
鼻づまりがあることが当たり前で、いつも鼻のことを気にして生活していました。
鼻づまりに危機感を覚えた
私がまだ看護学生だった当時、実習や大量の課題・試験勉強などで大忙しの毎日でした。
集中して取り組む必要のあるものがたくさんありました。
しかし、いつも鼻のことが気になって思うように集中できません。
鼻炎スプレーも、使いすぎてだんだんと効果が薄れているように感じました。
頭も働かないし、作業の効率も悪い…。
酸素がしっかり頭に行き渡っていない気もする…。
- 鼻づまりで作業に集中できない、この状況を変えなくては!!
- 鼻づまりを治したい!!
本気でそう思った私は、耳鼻科を受診することにしました。
鼻中隔湾曲症と診断される
耳鼻科に行く前に、自分で色々と調べていたので『鼻中隔湾曲症』という疾患があることは知っていました。
そのため、耳鼻科を受診した際に、鼻のレントゲンを撮影して欲しいことを医師に伝えました。
医師と患者の考えにズレが生じている可能性があるので、どこまでの検査や診察を希望するのかを伝えたほうがスムーズに進みますよ!
レントゲン撮影の結果、軽度の鼻中隔湾曲症であることが判明しました。
同時に、鼻の粘膜も肥厚している(分厚く腫れている)と言われました。
市販の鼻炎スプレーは使用禁止
私は鼻づまりがつらかったので、市販の鼻炎スプレーを毎日使用していました。
しかし、市販の鼻炎スプレーの効果は一時的であり、根本から治すためのものではりません。
治るどころか、鼻の粘膜はどんどん肥厚して鼻づまりが悪化してしまうのです!
耳鼻科の医師からは、「市販の鼻炎スプレーを使わないように!」と強く言われました。
使いすぎの自覚はありましたが、もはや中毒となっていた私には禁止令はつらかったです。
なぜ市販の鼻炎スプレーが使用禁止なのか、その理由はこちらの記事をご覧ください。
鼻中隔湾曲症・粘膜肥厚の治療法
根本的に治すなら「外科的手術」
鼻中隔湾曲症は、鼻中隔が物理的に曲がってしまっている疾患なので、根本的に治すには手術が必要です。
手術では、麻酔をかけて曲がってしまった鼻中隔を取り除くことをします。
手術にかかる日数は病院によって異なりますが、私の場合は1週間の入院が必要でした。
手術以外の治療法
- 手術は怖いからしたくない!
- まずは他の治療法を試したい!
このような方は、処方された点鼻薬による粘膜肥厚の治療や鼻粘膜焼灼術をすることになります。
鼻粘膜焼灼術とは、下鼻甲介にレーザー光線をあてることで下鼻甲介粘膜の腫れや過敏性をやわらげ、鼻づまりが起こりにくい状態にするものです。
しかし、この治療法は永久的に効果がある訳ではなく、再び粘膜が肥厚してくることもあります。
まずは薬などの治療から始めて、効果が薄ければ手術を検討するのもアリですよ♪
鼻中隔湾曲症の手術
手術の方法や必要な日数
手術は、全身麻酔か局所麻酔で行います。
全身麻酔による手術の場合は、入院が必要です。
私は全体で約1週間入院しました。
(局所麻酔で手術する場合は、日帰りや短期入院で良い病院もあるようです。)
麻酔をかけている間に、鼻の穴から器具を入れて鼻中隔を取り除いていきます。
私の場合は、鼻の粘膜も腫れていたので『鼻中隔矯正術+粘膜下下鼻甲介骨切除術』の2種を同時に行いました。
ほとんどの人が、この2種類の手術を同時に受けることになるそうです。
手術は痛いのか?
はっきり言います。
手術は、痛いし苦しいし大変だし、もう二度とやりたくありません!!!
手術をした日の夜は、苦しさのあまり全く眠れませんでした。
そして、鼻に詰められた止血用のガーゼを抜くまでは鼻から息を吸うことはできず、食べ物も飲み込みにくいほどの圧迫感がありました。
手術中は麻酔が効いているため、痛くもないし意識もありません。
*局所麻酔で手術を受ける場合、意識はあります。
術後、鼻の形は変わるのか?
鼻の中にある「鼻中隔」を一部取り除くだけなので、基本的には鼻の見た目は変わりません。
また、鼻の穴から手術器具を入れるので、手術の傷跡も見えません。
ただし、鼻中隔湾曲症手術のリスクとして鼻中隔穿孔(鼻の左右が貫通してしまう)・鞍鼻(鼻が変形してしまう)があります。
どんな手術にもリスクはつきもの。
鼻中隔湾曲症の手術を検討している方は、医師に詳しく聞いてくださいね♪
手術の費用はどれくらい?
鼻中隔湾曲症の手術は、保険適応になります。
金額は入院日数や手術方式によって異なりますが、私の場合は1週間入院したので15万円前後でした。
日帰りや1泊2日入院の病院では、費用はもっと抑えることができます。
高額医療費制度を利用すれば、お金が少し戻ってくる可能性がありますよ♪
*高額医療費制度の詳しい説明はこちら(厚生労働省HP)をご参照ください。
手術後の経過は?
私は、手術をしてから約6年が経ちました。
肝心の鼻通りはというと・・・
毎日、スースーです!!
快適に息を吸うことができています。
疲れが溜まっている時などは鼻の粘膜が腫れて息がしづらくなりますが、月に1回もないくらいです。
鼻のことを考えなくて良い生活は、最高に幸せです。
私は手術が成功して後遺症などもありませんが、手術には必ずリスクがあります。
鼻づまりに悩んでいる方は、一度医師に相談することをおすすめします♪
『鼻中隔湾曲症』まとめ
今回の記事では、『鼻中隔湾曲症』についてご紹介しました。
再度、重要なポイントを確認しておきましょう!
あなたの今後の人生が、酸素であふれたステキなものになりますように♪