20代の現役看護師てんちゃんです♪
私は、2020年12月に『ICL』という視力矯正手術を受けました。
『ICL手術』とは、今話題になっている新しい視力矯正法です。
手術を受けてから約1年が経過した今、私はメガネやコンタクトレンズを一切使用しない裸眼生活を送っています!
この記事では、『ICL手術』の特徴やメリット・デメリットなどをわかりやすくお伝えしていきますので、参考にしてください♪
メガネやコンタクトレンズが手放せない方は、裸眼に戻るチャンスです!
『ICL(眼内コンタクトレンズ)』とは?
ICL(Implantable Contact Lens)は、コラーゲンを含む「コラマー」という素材のレンズを、眼の中に埋め込む手術です。
実はICLの歴史は古く、1970年代から研究開発が行われています。
国内では1997年に初めて導入し、2002年の臨床治験を経て、2010年に厚生労働省の承認を受けました。
現在は70か国以上で承認・認可されており、今も進化を続ける新しい視力矯正法なのです。
つまり「ソフトコンタクトレンズを目の中に埋め込む」ような手術で、長い歴史があるんだね!
レーシック(LASIK)との違い
視力矯正手術といえば、「レーシック」が有名ですよね。
レーシックは、眼の表面にある角膜を削り、角膜の形状を変えることによって、近視・遠視・乱視を矯正する「屈折矯正手術」です。
ICLとレーシックの違いを表にまとめたので、ご参照ください。
ICL | レーシック | |
---|---|---|
料金 | 40〜100万円 | 20〜40万円 |
手術方法 | 眼の中にレンズを埋め込む | 角膜を削る |
術後のリスク | 感染症のリスクあり | ドライアイのリスクあり |
見え方の質 | 質が高い | 質が低い |
手術時間(両目) | 15〜30分 | 10〜20分 |
手軽さ | 準備や検査に時間がかかる | 検査当日に手術も可能 |
可逆性 | レンズを取り出せる | 元に戻せない |
ICLは”眼内レンズ”を用意する必要があるため、レーシックよりも料金が高くなります。
ICLとレーシックの最大の違いは、ICLはレンズを取り出すことで元の眼の状態に戻せるということです。(厳密に言うと、完全に元の状態には戻りませんが…。)
レーシックは、眼の表面にある角膜を削り、角膜の形状を変えることによって近視・遠視・乱視を矯正する屈折矯正手術です。
一度削った角膜は元に戻すことができませんし、角膜を削ることでドライアイになりやすくなります。
一方ICLは、眼内コンタクトレンズというコラーゲンでできたレンズを眼の中にインプラントして視力を回復させます。
角膜を削ることなく、万が一不具合が生じることがあればレンズを取り出すこともできます。
また、レーシックの場合だと角膜の分厚さが足りなかった場合などは手術の適応外となってしまうのですが、ICLなら適応となることも多いのです。
品川近視クリニックでは、ICLやレーシックが適応しているかどうかの検査が無料でできるので、気になる方は気軽に行ってみてくださいね♪適応検査だけで1万円ほどかかる病院もあるので、無料はかなりお得だと思います。
自分にはICLが向いているのか、レーシックの方がいいのかをチェックしましょう♪
ICL手術のメリット・デメリット
ICLの良いところばかりが目立ちましたが、もちろんマイナスな面もあります。
続いては、ICLのメリットとデメリットをご紹介します。
【メリット】
- ◎手術後は必要な定期検査を受けるだけでお手入れ不要
- ◎強度の近視や遠視に対応したレンズがあり、レーシックの治療範囲外の度数にも対応できる
- ◎角膜を削らない
- ◎切開創は3mmと小さいため、ドライアイの原因にならない
- ◎両眼で約15〜30分の日帰り手術
- ◎縫合や抜糸の必要がない (傷口は自然に治癒する)
- ◎可逆性があるので、レンズを取り出すことができる
- ◎ICLは認定を受けたICL認定医のみが手術する
- ◎レンズに紫外線吸収剤が含まれているので、有害な紫外線をブロックできる
ソフトコンタクトレンズやハードコンタクトレンズなど、眼の表面に装着するレンズは洗浄したり使用期限が決められていたりして、お手入れに手間がかかります。
しかし、ICLは一切のお手入れが不要です。
手術の傷跡も小さく、1〜3か月ほどでどこに傷があったのかわからないほどキレイに治ります。
さらに、ICLの最大のメリットは、可逆性があることです。
可逆性とは、”元の状態に戻る”ことを意味します。
- レンズの度数が強すぎた・弱すぎた
- レンズを入れたことで眼圧が上がってしまった
- 手術の傷跡から感染症を発症してしまった
など、ICLによる不具合が生じた場合でも眼内レンズを抜去することが可能です。
レーシックは、”術後の度数が思っていたより強すぎた”場合でも、元に戻すことはできません。
そう考えると、ICLは万が一のことがあっても対処できるので安心できますね♪
【デメリット】
- ●手術費用が高額
- ●ハローグレア現象が起きることがある
- ●レンズの準備に時間がかかることがある(度数によっては3か月かかることも…)
- ●”眼内”にアプローチする手術方法なので、感染症や合併症の発生リスクがある
- ●術後、感染症予防のケアが大変
ハローグレアとは、光がにじんで見えたり、光の周りに輪っかが見える現象のことです。
上の画像は、現在の私の見え方に近くなるように頑張って加工した”ハローグレア“のイメージです。
暗いところで強い光を見た時は、このような見え方になります。(少し大袈裟に表現しています。)
術直後はとても気になりましたが、今は慣れたのであまり気になりません。
また、現在のレンズは改良されているので発生率は低くなっていますが、白内障や緑内障が起こる可能性もあります。
デメリットを見ると、少し怖いなぁ…
特に、術後の感染症や合併症がICLのもっとも怖いリスクだと思います。
私もこの部分が引っかかり、ICL手術を受けるかとても悩みました。
そしてさらに、調べていくと『ICLで目の細胞が減る!!』という言葉も目にしました…。
ここでいう「目の細胞」とは、「角膜内皮細胞」のことを指しています。
“角膜内皮細胞”について詳しく知りたい方は、こちらを参考にしてください▼
“ICL術後の感染症や合併症が怖い…”
そんな私がどうしてICLを受けることを決めたのか、次でご説明します。
私がICL手術を受けた理由
ICL術後の感染症や合併症が怖い・・・。
そう思っていた私が、なぜICL手術を受けることを決めたのか。
その理由を箇条書きでまとめました。
術前の適応検査に行って、手術のことや術後のことを色々と聞いてきたのですが、病院側からの指示を守れない人はICLは向いていないと思いました。
ICLは、術前もそうですが術後の制限もかなりたくさんあります。
ここからは、術前から術後までの流れを詳しく見ていきましょう。
ICL術前検査の流れ
術前:1回目の検査
私が行った病院では、実際に手術を受ける前に2回検査に行く必要がありました。
1回目の検査内容は以下の通りです。
これらを、2時間〜3時間かけて行います。
コンタクトレンズは検査前制限があります。(病院によって指示は異なります。)
- ソフトコンタクトレンズ:約3日前から
- ハードコンタクトレンズ:約2週間前から
検査では散瞳薬を使用するので、検査後は近くが見えにくくなりライトや太陽光などがとても眩しくなります。
私は、検査が終了してから6時間程は瞳孔が開いたままでした。
しかし、曇り空であったことと、検査終了時間が夕方だったこともあってそんなに辛い思いはしなくて済みました!
ICLの初診検査に行く際は、曇りの日で検査が夕方頃に終わる日程を選ぶのがベスト♪
2回目の術前検査
2回目の検査内容は以下の通りです。
私は1回目の検査の時に、『一番よく見える度数のレンズを入れるか、一段階度数を落としたレンズを入れるかを2回目の検査までに考えてきてください』と言われていました。
すごく迷いましたが、過矯正になるのが怖かったので一段階落としたレンズを選択しました!
それでも両目とも1.5ずつ見えているので、近くも見やすくてちょうど良かったです。
私の行った病院では、2回目の検査の時に前金として30万円を支払いました。
この前金の支払いを確認してから、ICLレンズの発注をかけるそうです。
大きな出費ですが、このレンズ自体がお高いみたいなので仕方ないですね…。
レンズが病院に届くまでの期間は度数などによって人さまざまなので確認してください。
前金を支払ったら、手術の日が来るまで待ちます。
ちなみに、コンタクトレンズは手術の前日まで使用可能ですよ♪
ICL手術の制限
ICL手術は、目の中にアプローチする手術方法なので、術前にも術後にも制限があります。
そこを詳しく知りたい方もいると思うので、箇条書きでまとめます。
ICL術前の制限
- 手術の3日前から、抗菌薬の点眼開始(1日4回)
- コンタクトレンズは手術前日まで装着可能
- まつげエクステ外しておく
- 飲酒は避ける
ICL手術当日の制限
- コンタクトレンズ不可!!
- 病院の指示通り抗菌薬の目薬を点眼する
- 飲酒はできない
- 車を運転しない
- メイクは禁止(化粧水・乳液まではOK)
ICL術後の制限
- 術後1週間は外出時に保護メガネを着用する
- 目をこすらない
- 汚れた手で目の周りを触らない
- 内服薬や点眼を指示通り行う
- 術後1週間は重たいものを持たない
- 手術当日は、飲酒・TV・パソコン・読書・運転は禁止
- 激しいスポーツは手術後1か月が経ってから
術後は、定期的に検診があります。
翌日・1週間後・1か月後・3か月後・半年後・1年後。
(以降は、年1回の検診が推奨されています。)
術後のシャワーやメイク・仕事
シャワー
手術当日はシャワーも浴びられません。
手術前にシャワーを浴びるようにしましょう。
翌日から、首から下のシャワーが可能です。(*ただし、目に水が入らないようにしてください。)
翌々日から、入浴も可能です。(*ただし、目に水が入らないようにしてください!!)
洗髪・洗顔
もちろん当日は不可です。
翌日から、美容室で洗髪可能です。
翌々日から洗髪も洗顔も可能です。(*ただし、目に水が入らないようにしてください!)
メイク
手術翌日まで、全てのメイクができません。
翌々日から、目の周りは避けてメイクが可能です。
手術後1週間が経ったら、アイメイク可能です。(*まつげのエクステは1か月控える)
仕事
手術当日と翌日は休んでください。
翌々日からデスクワークは可能です。
重労働の方は術後3〜4日は休んでください。
制限が細かいよ〜!
目に水が入らないように洗顔って難しすぎるし…。
上記の制限の内容を要約すると、、、
- 感染症を防ぐために、汚いものを目の中に入れるな!
- 傷口が開くようなことはするな!
ということです。
ICL手術を受けるベストなタイミングはいつか
ICL手術は、術前にも術後にもさまざまな制限があることがわかりましたね。
では、ICL手術を受けるベストなタイミングはいつなのでしょうか?
その答えは、手術をしてから1週間ほどは安静を保てるタイミングです。
ゴールデンウィークやお盆休み、年末年始などはとても人気があります!
実際に私も、年末年始の長期休暇を利用して手術を受けました。
ICL手術にかかる料金
ICLは、レーシックと違って”レンズ料金”が発生します。
そのため、レーシックよりも料金は高い傾向にあります。
病院によって料金は異なりますが、ICL手術にかかる費用は40万〜100万円です!!
え!!料金に差がありすぎじゃない?
実は、ICLは自由診療なので病院によって自由に金額を設定することができます。
ICLでは術後検診もたくさんあるので、費用に検診代も含まれているのか確認しましょう。
料金が安いに越したことはないはないですが、一生ものの『目』のことなので自分が信頼できる医師に手術をしてもらうのが良いと思います。
また、手術費用は高額ですが、この先の人生でかかるコンタクトレンズ代を考えると数年で元が取れてしまう場合もありますよ♪
ICL手術をしてもらう医師の選び方
ICL手術は、どんな医師にしてもらうのが良いのでしょうか。
ICL手術は、目の中にレンズを入れる手術方法であることはお伝えしました。
実は、「白内障の手術」も目の中にレンズを入れる手術なので、手技が似ています。
そのため、ICLの手術件数が多いことに加えて、白内障の手術歴や実績の多い医師を選ぶと良いと思います。
レーシックは手術方法が全く違うので、レーシックの手術件数が多い=ICL手術も上手とはなりませんのでご注意ください。
ICL手術で視力1.5に回復した20代女性看護師の体験談:まとめ
今回の記事では、体験談を交えながら『ICL手術』についてご紹介しました。
再度、重要なポイントを確認しておきましょう!
メガネやコンタクトレンズの必要ない生活は、想像している以上に便利で快適です。
ICLのメリット・デメリットを理解し、納得した上で手術を検討してみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました♪