整形外科クリニックで働いている、看護師5年目のてんちゃんです!
クリニックの看護師と聞くと、少ない人数で病院をまわしていくイメージがありますよね。
中には、看護師が1人しか在籍していないクリニックも存在します。
ちなみに私は、看護師1人だけのクリニックで働いています♪
パートさんもいないので、完全に1人きりです!
看護師1人体制のクリニックの業務内容
整形外科クリニックの主な業務内容
今回は、現在私が働いている「整形外科クリニック」を例にとって、説明していきます。
整形外科クリニックの看護師の業務内容は以下の通りです。
ひとつずつ説明していきますね♪
採血や点滴などの医療行為
「内科じゃないのに、採血や点滴するの?」と疑問に思われた方もいると思います。
整形外科でも、リウマチや痛風の診断のためや、炎症反応を見るために採血をします。
また、頻度は高くありませんが、蜂窩織炎などの炎症を鎮めるために抗菌薬の点滴も行います。
採血や点滴ルートキープの手技は、必ず覚えるようにしましょう♪
医師の診療補助
医師の診察につき、ギプス巻きや縫合の補助を行います。
関節内注射や筋肉注射などの薬剤の準備や、穿刺物品の準備などもします。
包帯の基本的な巻き方や、清潔・不潔動作(滅菌物の取り扱いなど)を修得しておきましょう♪
レントゲン撮影の準備、セッティング
レントゲンを「撮影」するのは、医師・歯科医師・放射線技師しかできません。
そのため、「撮影ボタンを押す」前のセッティングまで行います。
病棟に勤務している時に、レントゲンのセッティング方法を習うタイミングは無いと思います。
これに関しては、働き始めてから医師に教われば良いので安心してください!
病棟で働いているときに、放射線技師の動きを見ておくと勉強になります♪
MRIなどの検査予約や検査の説明
レントゲン機器はあっても、MRIやCTの機械まで置いてあるクリニックは多くありません。
そのため、MRIやCTの撮影をする場合は、近くの病院へ検査を依頼します。
食事制限などの指示がある場合は、患者さんに伝えることを忘れずに!
レントゲンやMRI、CTの基本的な知識を学習しておきましょう♪
患者さんへの指導
整形外科クリニックで行う患者指導は、松葉杖指導・テリボン等の自己注射指導・食生活指導などがあります。
医師が中心となって行うクリニックもあれば、看護師メインで患者指導をするクリニックもあります。
整形外科疾患についての知識を学び、患者さんへ指導できるようにしましょう♪
紹介先病院との連携
クリニックではなく大きな病院で診てもらうべきと判断された患者さんは、紹介状を書いて自分で受診してもらいます。
しかし、緊急性の高い場合など今すぐ大きな病院で診てもらいたい場合は、直接病院に連絡をして、受け入れてもらえるか確認をします。
救急外来に電話が繋がることが多くて、毎回ドキドキします…。
周辺に大きな病院はあるのか、クリニックからの行き方などを把握しておきましょう♪
診察室の清掃
院内や診察室の清掃も、看護師が行います。
出勤時と退勤時に、物品の消毒や床掃除をします。
物品の在庫管理
診療に必要な物品・薬剤の在庫管理や、滅菌物の処理などを行います。
土日は薬剤の卸業者が休みの場合があるので、先を見越して管理する必要があります。
整形外科クリニックで働く看護師のスケジュール
次に、私が働いているクリニックの1日のスケジュールをご紹介します。
クリニックの診察時間は、9:00〜13:00と15:00〜18:30の7時間半。
休憩時間は2時間あるので、一度家に帰って家事を済ませています♪
お昼休憩が長く設定してある部分は、クリニックの特徴のひとつと言えますね!
看護師1人体制で働くメリット&デメリット
クリニック看護師の業務内容がわかったところで、「看護師1人体制」で働くメリット&デメリットをご紹介します。
看護師1人体制のメリット
まず、看護師1人体制のメリットを以下にまとめました。
看護師が複数人いる環境では、先輩の顔色を伺ったりして、自由に仕事はできません。
しかし、看護師が自分1人だけなら誰にも何も言われないので、すごく気が楽です!
女だらけの世界に疲れた人には、ぴったりの職場環境かもしれません(笑)
私のクリニックはナース服も好きなものを選べるので、かわいいスクラブを着ていますよ♪
看護師1人体制のデメリット
続いて、看護師1人体制のデメリットを紹介します。
採血を失敗しても、苦手な患者さんがいても、誰にも頼ることができません。
看護師が仕事を休む日は、医師が1人で診察を行います。
看護師同士の、たわいもない会話もできません。
1人で気楽な反面、寂しさと不安を感じる時があるのは、看護師1人体制のデメリットだと思います。
看護師とは話せませんが、医師と会話をすることが多いので、色々な知識が入ってくるのは面白いです♪
わからないことやハプニングが起きたらどうするの?
看護師1人体制のクリニックで、自分にはわからないことやハプニングが起きたらどうするのでしょうか?
まずは自分で調べる
医師に質問する前に、本やインターネットで調べましょう。
ただし、クリニックは外来業務のため、患者さん1人にかけられる時間に限りがあります。
不安なことやわからないことは、事前に学習しておくことを基本にしましょう。
自分で解決できなければ医師に聞く
もしも、調べても答えが見つからなければ、必ず医師に確認しましょう。
思い込みで行動をすると、患者さんやクリニック全体に迷惑をかけてしまうかもしれません。
日頃から、医師と気軽に話ができる関係性を築くように心がけましょう。
治療に関する指示は必ず医師からもらう
例えば、「ギプスの固定はいつまでしておくのか」などの質問が患者さんからあったとします。
この質問の内容は、看護師が判断する範疇(はんちゅう)では無いので、必ず医師に確認しましょう!
未経験の医療行為は必ず医師にその事を伝える
看護師経験が少ない状態でクリニックへ転職していると、初めて行う医療行為が出てきます。
そんな時は正直に、未経験であることを医師へ伝えましょう!
教えてもらったことを忘れずに、次の機会に活かせば大丈夫です♪
看護師1人体制のクリニックで働く前に!必ず確認すること
看護師1人体制のクリニックへ面接に行ったときに、確認しておくべきことをお伝えします。
受付や他業種のスタッフ数を確認する
医師・放射線技師・理学療法士・作業療法士・介護士・受付事務など、看護師以外のスタッフの職種と人数を確認しましょう。
また、スタッフの年齢層も見ておくと安心です。
クリニック全体の活気の良さや雰囲気が自分に合っているのか、考えることができますよ♪
看護師が有給やお休みをとる場合はどうなるのか確認する
看護師が1人体制のクリニックでは、看護師が仕事を休むと医師や受付に負担がかかります。
有給は取れるのか、突然の休みの場合はどうなるのか等を確認しておくと安心です。
看護師業務の他にどのような仕事があるか確認する
クリニックはスタッフの数が少ないので、看護師が受付業務や雑用をする場合があります。
実際に私のクリニックでも、受付スタッフがお休みの時は、受付を手伝いながら看護師業務を行っています。
銀行へ両替に行ったり、レジ締めをしたり、看護師がどこまでの仕事をするのかはクリニックによって異なるでしょう。
心配な方は、あらかじめ仕事内容を確認してくださいね!
【看護師1人体制のクリニックで働く】まとめ
今回の記事では、私が勤務している「整形外科クリニック」を例にとって、「看護師1人体制のクリニック」についてご紹介しました。
再度、重要なポイントを確認しておきましょう!
「看護師1人体制」のクリニックで働くイメージはできましたか?
私は、看護師4年目の時にクリニックへ転職しました。
初めてのことだらけで慣れるのに時間がかかりましたが、今では楽しく自分のペースで働けています!
今回の記事で、クリニックで働く不安を少しでも取り除くことができたら嬉しいです♪
最後までお読みいただきありがとうございました♪