『低身長を保健室の先生に指摘された』→27歳になった現在の私

『低身長を保健室の先生に指摘された』現在のわたし
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私が小学3年生だった頃、保健室の先生(養護教諭)は私の母にこう言いました。

「お子さんの身長は年齢と比較して低いので、一度病院で調べてもらった方が良いと思います。」


保健室の先生に突然こんなことを言われたら、『どうしたらいいんだろうか…』とすごく悩むと思います。

本記事は、低身長の治療過程を『親目線ではなく”子ども目線”』で書いていきます。

小学生の頃に『低身長』を指摘された私が、どのような治療をして、どれくらい効果があったのか。

治療中に感じた思いなども含めて、紹介していきます。

*私が小学生の頃の記憶なので、曖昧あいまいな部分が多くあることをご理解ください。
あくまでも一例として、参考にしていただければ幸いです。

私の簡単なプロフィール

初めに、私のプロフィールを紹介させていただきます。

出生時の体重は軽く、約2,300gの低出生体重時として生まれました。

低身長の治療を受けた現在の私は、ぱっと見は小柄ですが、街を歩いていても二度見されるようなことはありません。

服や靴のサイズは、困ることはありますが探せばサイズの合うものが見つかります。

つまり、日常生活ですごく困ることは特にない状態です。

『低身長』に対してどのような治療をしたのか

私が受けた治療は、”第二次性徴が来るのを遅らせることで、身長が伸びる期間を長くさせる”というものです。

具体的には、”リュープリン”というホルモン注射を4週間に1度打ちました。

注射により、”女性ホルモン”が出るのを意図的に抑えるため、生理は止まります。

注射と検査を同時に継続して、約7年間治療を受けました。

リュープリンの治療については、しだ小児科クリニックのサイトで詳しく説明されています。
ぜひ参考にしてください。(私が通院したクリニックではありません)

治療を受けていた当時の私の気持ち

私は、小学3年生〜中学3年生までの約7年間、『低身長』に対する治療を受けてきました。

当時、幼いながらに感じていた思いや気持ちは、今でも鮮明に覚えています。

分かりやすく、Q&A 形式でまとめていきます。

当時の私の気持ちQ&A

  1. なんのための治療を受けているのか、理解はできていましたか?
    …詳しいことは理解できていませんでしたが、『身長を伸ばすために必要な治療』であることはわかっていました。
  2. 治療内容について、どこまで理解できていましたか?
    …『生理が来ないようにする注射を毎月打っていること』、『周りの女の子よりも生理が来るのが遅くても、それは注射のせいであること』、『採血などの検査をする日は朝ご飯を食べずに病院に行くこと』など、ある程度は理解した上で治療を受けていました。
  3. 注射や検査など、治療を受けることは嫌ではありませんでしたか?
    …当時の私は、「注射大好きなんだー!」と親に言っていました。
    今思い返すと、本当は「注射なんて好きではないし、むしろ嫌い」だったと思います。
    しかし、「嫌だ」と思うと気持ちで負けてしまうので、「私は注射が好きなんだ」と自分に言い聞かせて治療を受けていました。
  4. 治療を辞めたいと思ったことはありますか?
    …正直、『どうして他の子は毎月病院に行かなくていいのに、私は注射を打たないといけないんだろう?』と思ったこともありました。
    でも、親は私のために病院へ連れて行ってくれているとわかっていたので、治療を辞めたいとまでは思いませんでした。
    むしろ、治療を受ける日々が当たり前であると感じていました。
  5. 治療中、つらかったことはありますか?
    …つらかったことはたくさんありますが、一番は採血・点滴。
    私は血管が細かったので、採血や点滴の針がなかなか入らず、毎回1度は失敗されました。
    さらに、肘の血管はほとんど出ていなかったのか、手の甲に針を刺されました。
    これがまた、ものすごく痛いんです。右手の甲で失敗して、左手の甲も失敗して、もう一度右手の甲に針を刺したこともあります。
    すごく痛かった記憶しかないので、看護師になった今でも、患者さんの手の甲に針を刺すことに抵抗があります。
    当時の自分に、『よく頑張ったね』と言ってあげたいです。
  6. 治療を受けることで学んだことは何かありますか?
    …約7年も病院通いをしたので、看護師さんにはとてもお世話になりました。
    患者として看護師の仕事ぶりを見ていたので、私も将来こんなふうになりたいなぁと考えるようになりました。
    そして看護師となった今、私もクリニックで働き、治療を受ける患者さんを支えています。
    きっと、この病院通いがなければ、看護師を目指すことはなかったでしょう。

治療を受けて、『今』思うこと

小さい頃に『低身長』の治療を受けられたことを、私はとても感謝しています。

保険が使える治療であったとはいえ、約7年間にかかった費用は相当な金額になると思います。

私のために、両親が一生懸命に病院へ連れて行ってくれた気持ちを考えると、胸が熱くなります。

今でも小柄な私ですが、もしも治療を受けていなければ、ここまで身長は伸びていなかったはずです。

親には、『検査や治療を受けさせてごめんね、つらかったよね』と何度も言われました。

でも、私は両親に心から感謝しているんです。

治療を受けさせる決断をしてくれたこと

治療費を工面してくれたこと

根気強く治療を継続させてくれたこと


近い将来、きっと私も自分の子どもを持つ日が訪れるでしょう。
(妊娠・出産は奇跡であることは十分理解しています。この言葉は、私の希望も込めての発言です。)

もしも、自分の子どもに何かしらの治療が必要になったとしたら…

私は、全力を尽くしていきたいです。


私が両親にしてもらったように。

おわりに

今回は、低身長の治療過程を『親目線ではなく”子ども目線”』で書いていきました。

この記事を読んでくださっている方は、おそらく親御さんが多いと思います。

『低身長』に対する治療法は他にもありますし、いろいろな選択肢で悩まれていることでしょう。

私が伝えたいことは、『親が一生懸命悩んで決断した結果なら、子どもが成長した時にはそのことを理解をしてくれる』ということです。

お子さんのことを考えて決断すれば、きっと大丈夫。

正解・不正解なんてありません。

選択しなかった方の未来なんて、誰にも分からないのですから。

ちなみに、リュープリンをやめてしばらく経ってから、生理はきました!
その後、生理不順などもなく順調ですよ♪

この記事が、誰かのヒントになりますように…♪

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